WindowsでLilyPondを使うには、Cygwinというソフトウェアをインストールします。
CygwinとはWindows上でGNUソフトウェアを動作させるためのソフトウェアで、
DOS窓の中でUNIXライクな環境を実現してくれます。
LilyPondはCygwinの中に含まれているので、Cygwinのインストール時にLilyPondパッケージを
選択しておけば、使えるようになります。
Cygwinとは"GNU + Cygnus + Windows"というもので、さまざまなGNUソフトをWindows上に移植
したものです。
UnixのAPIをエミュレーションするライブラリ"cygwin.dll"と、ツール類で構成され、Windows
上でUnixライクな環境を実現しています。
セットアッププログラム:http://cygwin.com/setup.exe
最初は「Download from Internet」を選択して必要なモジュールを自分のPCにダウンロードします。
ここまでの作業では自分のPCに必要モジュールがダウンロードされるだけです。
今度は、「Install from Local Directory」を選択して、先ほどダウンロードしたモジュールをPCにインストールします。
これで、CygwinとLilyPondのインストールは完了です。
ここまでの作業でLilyPond(Cygwin)のインストールは完了ですが、実際に楽譜を作るためには、 少しだけ他のソフトも利用しないといけません。
Cygwinのインストールが完了すると、以下のようなフォルダが出来ています。
ローカルディスク(C:)
cygwin
+ bin
+ etc
+ home
+
[ユーザ名] <= ホームディレクトリ
+ lib
+ temp
+ usr
+ var
"C:\cygwin\home"の下には、あなたのユーザ名(Windowsにログインした時のログイン名) でフォルダができているはずです。 ここがあなたのホームディレクトリになります。 (Cygwinを起動した時、最初はここにいます。)
Cygwinの世界では"C:\cygwin"フォルダがルートディレクトリ(最上位のディレクトリ)で、
ここに含まれない他のフォルダは"基本的には"見えません。
それはLilyPondにとっても同じなので、LilyPond用の楽譜ソースファイルなどは、
自分のホームディレクトリか、それより下に新しいフォルダを作って入れるようにします。
実際は他のフォルダも特殊なリンクを通して見えるのですが
(例えば "C:" は "/cygdrive/c" というパスで見えるようになっています)、
Windowsで使われるスペース混じりの名前がうまく通らないアプリケーション
もあるので、よくわからないうちは使わない方が無難でしょう。
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